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鴨川の来訪者

2017.03.12 10:52 | Others

皆様こんにちは、シバタです。

少々肌寒さも感じるものの、一時の真冬感が徐々に薄れてきているような気も…しませんか?
毎日自転車での通勤をしていると、余計にそう感じるのかもしれません。
自転車での通勤は『いかにノンストップで走れるか』にメインを置いているため、そこまではっきりと周囲の雰囲気を感じ取ったり、写真を撮影したりする事が少ないのです。

たまぁに、諸事情により電車で通勤する機会があるのですが、そちらの方が足を止めて写真を取る余裕もあるというもの。

今日がたまたまそんな機会で、京阪の祇園四条駅から事務所へと向かう途中、四条大橋で見かけました。

冬場に鴨川へ遡上するユリカモメ。真っ青な空に白い体が映えて綺麗ですね。

ユリカモメを見ると、決まって伊勢物語の東下りを思い出します。
主人公の男が供を従え都から東国へ下り、隅田川に差し掛かった場面。
「思えば遠くへきたもんだ」と、男たちが歌ったかどうかは知りませんが、やはり都から遠く離れてホームシック的な感傷に浸っています。
そこに「日が暮れるから早く船に乗って下せぇ」と船頭に促され、男たちは船で隅田川を渡ります。
その船上で、男は都で見たこともない鳥を見つけます。船頭に「あれは何ていう鳥だい?」と問うと、船頭は「ありゃあミヤコドリですわい」と答えます。
供たちが物悲しく思っていると、主人公の男はこう和歌に詠みます。
『名にし負はば いざ言問はむ 都鳥 わが思ふ人は ありやなしやと』
なまえに都(ミヤコ)という言葉をもっているならば、都の事をよく知っているのだろう。さぁ尋ねよう。ミヤコドリよ、私が都で恋をしていたあの人は、どうしているのかと。
男の歌を聞き、船に乗った面々はみな涙を落しました。

ここで主人公の男たちが目にしたミヤコドリが、このユリカモメだそうです。
東京ではモノレールの名前になっているくらいなので、昔からなじみ深い鳥だったのでしょう。
真っ青な空に、白い胴体と朱色の脚が綺麗に映えていました。